通級指導教室で、いつ退級するか、というナイーブな問題について考えてみます。
指導目標が達成できたら、がおそらく正解なのではないかな、とまずは思います。
ということは、指導目標の立て方にポイントがあるということになります。
LDの子どもの場合は、比較的わかりやすいですね。例えば、漢字を書くことが難しい子どもの場合は、「漢字が書けるようになる」ではなくて、「自分にあった漢字の学習の仕方を身につける」という目標を立てれば、退級したとしても自分で漢字の学習ができるので安心です。
さて、難しいのは、行動面や心理面でトラブルを抱えている子どもたちの退級です。
通級している、ということ自体が子どもの安心感につながっている場合もあるからです。
そして、人間の特性はそう簡単には変わらない、という身もふたもない事実もあります。
結局は、優先順位の問題かなあと思います。
通級にくるより通常の学級にいた方がいい、となった時点が退級の目安になるでしょうか。
とすると、やはり、通常の学級の授業改善が必要だ、という話になります。