「息子のクラスにすぐ暴力をふるうお友達がいます。担任の先生は、その子を無視していいと教えているようです。私はちょっと違うんじゃないかなあと思うのですが」
暴力をふるうお友達は無視してよい?
たしかに不適切な行動は、取り合わない、無視する、という行動療法はあります。
ただ、それを小学校1年生の子どもたちに応用してよいのでしょうか?
特別支援教育の世界では、このような「木を見て森を見ず」的支援が蔓延りやすいです。
無視をする対応。行動療法的には理にかなっているでしょう。
しかし、お友達を無視することを担任が教えること。これは教育的に見たらどうなのでしょうか?
おそらく担任の先生も困ってるのでしょう。困って、心理士に相談したのでしょう。そうしたら行動療法的対応を提案されたのでしょう。それを素直に実行したのでしょう。
という、構図が見えてきます。
学校の先生は、教育のプロです。
教育のプロとしての、教育観を大事にしてほしいと思います。
心理士とは対等な立場です。
教育的にそれはおかしい!と思ったら、プロ同士で、よりよい解決方法を見つけるのが大切だと思います。