「インクルーシブ教育」や「多様性な社会」などの文脈で、「異質な者を、異質な者のまま受け入れる」という表現が使われることがあります。
昨今の新型コロナウイルスを鑑みますと、これは人間にとっては、実現できないことなんだなと思います。
私たちの生活や安全を脅かすウイルスを、受け入れることなんかはできません。
いや、待ってください。
「免疫」というものがありますよね。
「免疫」さえできれば、異質な者も受け入れることができるのでは?
ということは、先ほどの「インクルーシブ教育」や「多様性な社会」に必要なものは、異質な者を受け入れる「免疫」づくりということになりますかね。
人間相手に「免疫」という言葉を使うのはもちろん適切ではありません。
でも、「異質な者を、異質な者のまま受け入れる」素地作りを目指すならば、やはり「免疫」の考え方はわかりやすいのかもしれません。
「なんかあの人、受け入れ難かったけど、実際に話してみたらいい人だったよ」みたいな。
いわゆる「認知の免疫」とでもいいましょうか。