子どもの貧困と「ケアする学校」づくり ―カリキュラム・学習環境・地域との連携から考える

子どもの貧困と「ケアする学校」づくり ―カリキュラム・学習環境・地域との連携から考える

柏木智子 明石書店 2020

 

4 貧困の相対的定義

共時的な共有空間における人々の生活の質に焦点を当てたもの

 

8 学校からの排除

貧困状態、外国籍

 

17 親子で過ごす時間を取れない「時間の貧困」

 

19 物質的・文化的・関係的に剥奪され、複合的困難を抱えた子ども

・我慢ばかり続けると、「選ぶ」ことや「欲しい」と思うことを諦めてしまう

・頑張ろうというより諦めちゃう

・もう誰にも必要とされていない

 

40 平面的平等観

子どもの能力差を認めず、特定の子どもを特別扱いしない、平等な処遇を目指す

 

61 自己排除の状態を克服するためには、子ども自身による自己へのケアが必要となる

 

118 地域肯定感 community esteem

人々のウェルビーイングを向上させる

 

149 「ケアする学校」は、教師の多忙化やバーンアウトをもたらすのではないか?

→異なる処遇が正統なシステムとして利用可能となれば、教師が個人で抱え込んでいた子どもへのケアの組織的展開が可能となり、過剰な負担は分散される。

 

204 社会階層の中・上位に位置づく子どものアンラーニング

 

→実社会の分断を防ぐ