〈弱いロボット〉の思考 わたし・身体・コミュニケーション
岡田美智男 講談社 2017年
56 「まだ深くは考えることができないけれど、とりあえず行動しながら、自らの目的を少しでも実現していくロボット」の方が面白いのではないか?
84 自己参照系
価値基準を自問自答する調整機構
EX 「自分優先の意思を貫くべきか、それとも仲間をもっと大切にすべきなのか」
104 「暫定的な階」と「熟考的な解」
沈黙を避けるために、とりあえず暫定的な解を提示しておき、そのあいだに時間稼ぎをしながら、より熟考した解を少しずつ提示する
↓
人工知能〈エニータイム・アーキテクチャ〉
179 引き算のデザイン
周りの人への参加や解釈をどのように引き出すのか、そんな〈余白〉をデザインする
↓
あるいは、その〈余白〉から生まれる〈内的説得力〉をデザインする作業
=持ちつ持たれつの関係
187 私たちはいつの間にか「ひとりでできるもん!」というような個体能力主義的な考え方にとらわれていた。
209 わたしたちの共同行為を生み出すためのポイントは、自らの状況を相手からも参照可能なように表示しておくこと
→〈弱さ〉を隠さず、ためらうことなく開示しておく
207 自動で運転をしてくれるクルマというのも便利そうだけれど、いつも強がってばかりではどうかと思う
EX 「ちょっと、こんな霧では自信がないなあ・・・。」