学力格差を克服する
志水宏吉 筑摩書房 2020年
37 学力保障
全ての子どもがもつ、確かな学力を獲得する権利を実現させること
47 ・「公正」(equity)・・・学力保障
・「卓越性」(excellence)・・・学力向上
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両方の基準を高い水準で満たしているのが、優れた教育システム
82 おおよそすべての学力観の前提に、「学力とは主として学校において獲得される力だ」という観念がある。
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「根っこ」の学力の部分は、学校外の場、家庭や地域の中で育まれる側面も大きい
88 根っこは育つものであり、無理やり育てるものではない
97 学力格差とは「集団差」に言及する言葉
101 集団間での平均点の違い
それが公正という観点から「是正する必要がある」とみなされる場合に、その違いが「学力格差」として問題視される。
185 大阪・茨木市
「課題のある学校には傾斜的(重点的)に予算を配分する」という方針が明言
190 「アクティブ・ラーニング」「主体的で探究的な深い学び」
こうした授業改革は、学力向上には寄与しうるが、それだけでは格差縮小に寄与しない
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学力の問題を授業だけで解決しようとする視野の限界
229 分化(トラッキング)
「普通学級と特別支援学級」
「普通科高校と職業科高校」
「国公立大クラスと私立大クラス」
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早期の分化をできるかぎり抑制し、同時に多様なリカレントルートを整備する。