愛着障害児とのつきあい方 特別支援学校教員チームとの実践

愛着障害児とのつきあい方 特別支援学校教員チームとの実践

大橋良枝 金剛出版 2019

 

P23 特定の教師を囲い込む→「2人ボッチ」

 

P31 愛着障害なのに、発達障害としての扱いを受け、結果、さらに落ち着かなくなるような状況もある

 

・教師たちが統制できない子どもたちを、特別支援学級や特別支援学校に送り出そうとする

→排除するという意味において、ネグレクトなどの虐待や不適切な養育の再演となっている

 

P35 言葉によって抽象化され得ない感覚印象は、私たちにとって死の恐怖を引き起こすことがある

 

P40 愛着発達の不全

→養育者による投影性同一化を通じての情報処理、ひいては安心感の供与の失敗

 

P47 生徒の愚痴を語らせるというのは、投影性同一化を受けていて、語ることの難しい文化の中にある教師にとって重要なこと

 

P48 少し周りの仲間に甘えて自分の荷降ろしに付き合ってもらい、スッキリした気持ちになったところで、子供にしっかりと向き合うという切り替えを意識的にする

→それを許す風土を学校内に作る

 

P57 超自我

ご都合主義的な道徳の使用から、成熟した道徳的判断までのスペクトラム

 

P67 〔病理的対象関係の反復〕に陥ってる教師

・受け身的な取り組み

・児童生徒に振り回される

・場当たり的な対処

児童生徒への被害妄想、同僚への被害妄想

 

P75 「能動的な仮説検証過程」

アセスメント、見通し

 

P79 真のメンタルヘルス

マイナスがゼロになる方を見がち

マイナスがプラスになってこそ

 

P94 情動が分化発達しないのは、なぜか?

→その体験に名前がついていないから

 

P136 メサイア・コンプレックス

特別支援学校教師にみられる

・自分は価値のない人間なのではないかという抑圧された劣等感が原動力になって、人を助けたり救ったりという行動が起きる。